「平安のお菓子づくり」

 
  平安時代の菓子といえば普通は果実のことで、「くだもの」のことをいいました。「くだもの」とは「木のもの」「木になるもの」と言う意味で、平安時代のくだものには、どんなものがあるのか、主なものをあげると・・・ザクロ、梨、椎(しい)の実、クヌギ櫟(くぬぎ)の実、カヤの実、アンズ、桃、スモモ、ヤマモモ、林檎、橘、柿、柚子、棗(なつめ)、柿、トチの実、梅、枇杷(びわ)などです。
 現在のお菓子にあたるものは、「唐菓子(からかし)」といい、中国からその製法が渡ってきたものです。唐菓子の材料・製法は必ずしも明らかではありませんが、主として米粉・小麦粉・大豆・小豆などを用い、これを水でこねて酢・醤(ひしお)・塩、また時に甘葛(あまづら)を加え、胡麻油で揚げるなどしました。果実類は日常生活、唐菓子類は行事用に用いられました。
 今回は唐菓子の一種「粉熟(ふずく)」づくりに挑戦します。粉熟は、平安時代を代表する餅菓子の一種類で、『源氏物語』宿木巻で、薫が匂宮に贈ったお菓子としても知られています。米、小麦、大豆、小豆、胡麻を粉にして蒸して餅にし、甘葛とこね合わせて甘味をつけ、これを竹筒に押し入れ、突き出して太鼓胴型に切り揃えて食べました。五色の色彩が美しく美味しいことで人気が高かったようです。体験館では、『原中最秘抄(げんちゅうさいひしょう)』の作り方を参考に、貴族が舌鼓を打った雅なお菓子づくりに挑戦します。

いつきのみや歴史体験館
TEL(0596)52−3890
FAX(0596)52−7089
古代の技術・文化
「平安のお菓子づくり」
◆日にち/平成17年3月12日(土)
午後1時〜(約2時間)

◆定員/30名
◆参加費/500円

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