「七種粥づくり」

 
  平安時代には、旧暦の正月15日(今年は2月5日)に粥を食べるという行事がありました。
これは「七種粥」というもので、『延喜式』には、「正月十五日供御七種粥料」として、「米一斗五升粟・黍子・稗子・蓑子・胡麻子・小豆各五升、塩4升」の材料が記されています。これらの七種類の穀類を使って粥を作り食べるという風習は、少なくとも平安時代(九世紀末頃まで)には存在していたようです。正月十五日に粥を食するという風習は、『土佐日記』にも見ることができます。これは、土佐へ向かう紀貫之が、止むなく十五日を船中で過ごさなくてはならなくなり、粥が食べられず、口惜しいと言う件です。ここでおもしろいのは、この粥を紀貫之は、「小豆粥」と表現している点です。「七種粥」とこの「小豆粥」とは、同じ十五日に食べるものでありながら、全く異なるものだったのでしょうか。今となっては確実なことはわかりません。ただ、先述の『延喜式』に見える材料で粥を作ったとき、米をはじめとする白っぽい穀類の中にあって小豆の赤色は、とても印象的でした。したがって、紀貫之は際立つ小豆の名をとって、そう呼んでいたのかもしれません。
  ところで、今私たちが呼んでいる「七草粥」、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ・・・と春の七草を入れる粥が食べられるようになるのは、鎌倉時代になってからのことのようです。それ以前は、七種類の若菜(何であるかは不明)を羹(吸い物)にして食べる風習が正月七日にあったことが知られています。
  さて、いつきのみや歴史体験館では、正月十五日の行事であった「七種粥」を『延喜式』に見られる材料により復元する講座体験を開催します。みなさんも古代の粥を食してみませんか?
事前の申し込みが必要になりますので、詳しくは、下記までお問い合わせください。
 

いつきのみや歴史体験館
TEL(0596)52−3890
FAX(0596)52−7089
年中行事を体験する
「七種粥(ななくさがゆ)づくり」
◆日にち/平成16年1月31日(土)
午後1時〜(約2時間)

◆定員/30名
◆参加費/500円

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